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MS-Japanについて企業分析をしてみる


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MS-Japanとは何をやっている会社か?

今回はMS-Japanについて企業分析を進めていこうと思います。

MS-Japanは管理部門、士業に特化した人材紹介事業を中心にメディア事業とHR-tech事業を行っている会社です。

 

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出典:https://ir.jmsc.co.jp/library/presentation/main/0/teaserItems1/03/linkList/01/link/pdfFile.pdf

 

 

業績はどのように推移しているのか?

業績については、売上高と営業利益ともに右肩上がりの状況です。

 

■直近業績

・売上高は40億円

・営業利益は13億円

・営業利益率32%

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出典:https://ir.jmsc.co.jp/library/presentation/main/0/teaserItems1/03/linkList/01/link/pdfFile.pdf

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出典:https://ir.jmsc.co.jp/library/presentation/main/0/teaserItems1/03/linkList/01/link/pdfFile.pdf

 

なぜ、こんなにも高営業利益率をたたき出しているのでしょうか。

創業者の経歴を通して、このような企業ができた背景を調査していこうと思います。

 

創業者はどのような人物か?

代表者の名前は「有本隆浩」氏。

幼少期より商売を営む家庭環境で育つ。

大学卒業後は、リクルートに入社。

リクルート時代はとにかく社長アポを取りまくり、社長と接触する機会を持ち、自分のビジョンを描くことに専念していた。

独立後、税理士向けの情報専門誌で売上を上げ始め、1991~1993年のバブル崩壊期間にて、創業以来最低の売上となる。

このような時勢をきっかけに、ニッチ分野である管理部門特化型の人材紹介業に進出し、現在のビジネスの形へ。

 

どのようなビジネスモデルか?

人材紹介業においては、採用紹介企業側より、手数料を得る成果報酬型のビジネス。

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出典:https://data.swcms.net/file/ms-japan/dam/jcr:e9bf08b4-2c1d-44b3-8ad1-eb80796b0325/S100J1I5.pdf

 

メディア事業においては、ユーザーである管理部門や士業の人々に対して、広告出稿を行いたい企業より広告料をもらうビジネス。

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出典:https://data.swcms.net/file/ms-japan/dam/jcr:e9bf08b4-2c1d-44b3-8ad1-eb80796b0325/S100J1I5.pdf

 

これらの人材紹介事業やメディア事業は独立した事業として位置付けているわけではなく、相互に関係を保ちながら事業を展開することを目指している。

顕在化したニーズに対する人材紹介事業というソリューションにとどまらず、潜在的求職者へのアプローチもできるようにメディア事業を運営。このメディア事業より潜在顧客より顕在化した顧客を人材紹介事業に流していくというイメージ。

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出典:https://data.swcms.net/file/ms-japan/dam/jcr:e9bf08b4-2c1d-44b3-8ad1-eb80796b0325/S100J1I5.pdf

 

戦略やビジョンは?

各事業が目指す姿としては、

・人材紹介事業(エージェント)のシェア30%、75億円

・BtoBメディア事業、シェア10%、100億円

・HR-tech その他事業、シェア10%、125億円

ではあるものの、コロナウィルスの影響もあり、目安となる時期の発表は控えている様子。

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出典:https://data.swcms.net/file/ms-japan/dam/jcr:e9bf08b4-2c1d-44b3-8ad1-eb80796b0325/S100J1I5.pdf

 

当社が掲げるビジョンとしては

「世界一の経営プラットフォームを作り出す」

企業経営を効率的に、効果的にする世界観を作り出す

ということを掲げています。

 

これらの達成手段として、

・コンテンツの自社開発

・良質なコンテンツを持つ企業への積極的なM&A

・海外展開

を挙げています。

 

株価は?

直近の株価は500~800円台を推移。

相対的には低い価格で動いている印象です。

現在の時価総額は205億円となっており、負債などはなくEVにすると142億円。

EV/当期純利益=約11年となっている。

 

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