問題意識
今回の記事の問題意識は「そもそも倒産企業を買収することはどのようなメリット・デメリットがあるのか?」という問いが出発点です。この疑問が出た理由としては、企業再生ファンドなど企業再生を生業としている活動はどのような経済的価値を見定めて、どう投資判断しているのかと思ったからです。ここまでの理由がメインではありますが、他にも下記のような問題意識があります。
- メリット、デメリットの前に倒産プロセスはどうなっているのか?
- 倒産手続きという観点からどのような分類があるのか?
- 倒産というカテゴリおいて、各種用語の位置づけ・関係性が分からない
これらの問題意識の下、私と同様の悩みを持つ方にも役に立つかなと思い、今回記事を作成しました。専門書やウェブ上の情報をそのまま書いたものではなく、私自身の解釈によるところがあると思いますので、その点は留意頂きながら読むと良いと思います
- 問題意識
- 倒産とは
- 倒産後のプロセス
- 清算型と再建型
- 私的整理と法的整理
- 私的整理
- 私的整理に関する主な公的機関
- 私的整理のプロセス(再建型)
- 法的整理
- 法的整理のプロセス
- 倒産手続き企業をM&Aするメリット・デメリット
- メリット
- 過剰債務解消(法的整理の場合)
- 失権効による偶発債務
- 組織法上の手続きがシンプルに
- 欠損金の活用
- 抜本的な改革
- デメリット
- 債権者が主要な利害関係者
- 事業価値毀損
- 競争入札
- スケジュール
- 債務免除益課税
- 表明保証や損失補償の実効性が低い場合
- メリット
- まとめ