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なぜ自分のポートフォリオ作成にナンバーワン戦略・差別化・一点集中(ランチェスター戦略)は有効なのか?


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目次

 

今回、僕はなんで自分のポートフォリオ作成においてナンバーワン戦略・差別化・一点集中(ランチェスター戦略)というものは、有効なのか?ということについて書いていこうと思います。

 

しかし、僕の主張を明確にするために、

先に言葉について定義を与えていきたいと思います。

 

ポートフォリオとは?

ポートフォリオは、もともとは板バサミ・書類入れのことを指していましたが、ここから転じて、個人や企業が持っている金融資産の組み合わせを指すようになりました。

さらに転じて、一般的な資産の組み合わせを指すようになりました。

ここでは、自分にとっての資産の組み合わせ、言い換えると、自分の実績を記録したものとも言えます。

簡単に言うと、自分をまとめたものという意味になります。

 

ナンバーワン戦略・差別化・一点集中?

これらすべての戦略は、ランチェスター戦略の中でポイントとされていることです。

現在、ランチェスター戦略は、マーケティング手法を指しますが、もともとの意味は戦闘における理論でした。

この戦略は別名、弱者の戦略とも言われています。

では、なぜナンバーワン戦略・差別化・一点集中が弱者の戦略なのでしょうか?

 

ナンバーワン戦略

ナンバーワン戦略とは、ある分野でナンバーワンでになることを指します。

ナンバーワンの条件を想像してみるとわかりやすいのですが、

・自分より能力が上の人がいないこと。

・自分以外にライバルがいないこと。

ということです。

しかし、現実にはライバルがいないということはなかなかありえないでしょう。

また、自分より能力が上の人がいないこともなかなかありえないです。

そこで、ライバルが少なくて、その分野のライバルの能力が自分よりも高いけど、ナンバーワンになる可能性が高い分野を見つけ出すことが重要です。

 

差別化

さらに、差別化とはズバリ、他の人とは違うということです。

自分だけが持っているものや自分だけができることを作ったり、考えたりすることを指します。

実は、これはナンバーワン戦略と共通するところがあります。

差別化を追求していくと、その先にナンバーワン戦略が見えます。

なぜかというと、差別化を追求していくことは、ライバルを自分の分野から追い出す作業でもあるからです。

つまり、ライバルを自分の分野から追い出して、自分がある狭い分野の中ではナンバーワンになるということです。

 

例えば、最初は、プログラミングと英語を組み合わせてビジネスをしても、ライバルは大量にいるし、自分の勝ち目は薄いと考えられます。

しかし、この分野を絞って、具体的にして、プログラミングに必要な英語スキルに特化した英語教育のビジネスとして売り出すと競合するライバルが減り、自分がナンバーワンになれる可能性が増えることが想像に難しくないと思います。

(例はよくないかもしれません。。。)

 

一点集中

次に重要なのが、一点集中に関することです。

一点集中とは、自分や集団の資源をある一つのことに注ぎ込むということです。

一人の人間、あるいは、集団でも、使える時間や使える材料などの資源は限られています。その資源は、規模が小さい時に、分散して投資や消費をした場合、投資成果が出る前に資源が尽きるということがあるでしょう。これを、一点にすることで少ない資源でも成果をあげようという考え方です。

 

例えば、

・一人でビジネスに注げる時間が限られている中、様々なビジネスに手を出しても結果を得られないので、ブログビジネスに時間を注ぐ。

・スタートアップ企業なので、事業を10個作って、分散させると結局すべての目標を達成できない可能性がある、目標を達成するためにどれか一つの目標を選び、その目標に社員全体の時間などの資源を注ぐ。

 

組み合わせる

弱者は、以上の3つのナンバーワン戦略・差別化・一点集中を組み合わせて物事に取り組む必要があります。

というのも、ナンバーワン戦略と差別化と一点集中という方法を同時に達成して、初めてこの戦略の効果が最大化されます。

 

それはなぜでしょうか?

この問いに答える前に、まずは弱者について考えてみましょう。

弱者とは、他の人よりも能力が低かったり、他の集団よりも資源が少ないこと、人数が少ないことを指します。

つまり、ある物事を始めたばかりの人は、基本的に弱者と言えるでしょう。

始めたばかりの人は、誰でも最初は弱者の部類に入ってしまうのです。

これはしょうがないことです。

 

しかし、成長したいと考えた時、価値があると他人に思ってもらいたい時、弱者は他人と同じことをしていても価値があるでしょうか?

ないと僕は思っています。

 

また、価値が高い人でもみんなの価値が高い集団では、その集団の中では、価値が高いと言えるのでしょうか?

僕は、言えないと思います。

 

ここまでで言えることは、価値とは相対的なものであるということです。

価値が相対的であるということは、

例えば、

・世の中には善悪があり、善人が多数の世の中が存在した場合、この善悪というモノサシは、善人に大した価値を与えないでしょう。

・世の中には善悪があり、悪人が多数の世の中が存在した場合、この善悪というモノサシは、善人に価値を与えるでしょう。

ということです。

 

では、なぜ効果が最大化できるかの問いに答えていきたいと思います。

ナンバーワン戦略と差別化戦略は価値を最大化するための戦略です。

さらに、一点集中、もしくは、少数のことに集中というのは、弱者の資源では物事を達成するための最適化です。

これらの方法を組み合わせて行うことで、価値の最大化と資源配分の最適化が両立できます。

実は、ここでいう効果とは、価値の最大化と資源配分の最適化のことなのです。

そう考えると、少ない資源しか所有していない弱者は、少ない資源を使って結果を出せる目標を定めて、実際に資源を投入して、資源を最適化します。

そして、資源を最適化することによって、ナンバーワン戦略と差別化戦略はさらに強化されていくという流れがおきます。

さらに、そこから得た結果(利益)で次の投資をする。ということができます。

 

このプロセスをまとめると

=======================================

①目標を定める→②資源を集中する→③差別化が進む→④ナンバーワンの位置が強化

される

=======================================

となります。

 

では最後に、なぜ自分のポートフォリオとして有効なのか?について考えていきます。

 

なぜナンバーワン戦略・差別化・一点集中(ランチェスター戦略)は自分のポートフォリオとして有効なのか?

 

一つは、自分の価値は他人が決めるから。

これは大前提です。自分の価値をいくら自分で決めようとしても、誰も自分の考えたモノサシで比べてくれません。自分の価値は、あくまで他人のモノサシで決められるものなのです。

 

二つは、目立てるからです。

ある分野において、ナンバーワンを持っていればそれだけで注目に値します。

ビジネスにおいては注目を集めれないことは死活問題でしょう。

また、人間関係においても、目立つことはとても重要です。

それは単純な人前に立てるとかお笑いのように人を笑わせられるとかのことではありません。その人がある集団で存在している理由は、何かしらの価値があるのです。

その価値を他人が比較し、自分のことを意識的にしろ、無意識的にしろ、評価しているのです。

このように考えると、人間関係においても、価値を持つことはある価値(角度)において目立っているということを意味すると僕は考えています。

 

現代の社会は、様々な情報に溢れていて、人の体感として毎日がとても忙しくなっています。その際、分かりにくいこと、とても長いこと、さらには価値のないことは、とても嫌われるでしょう。

現在は時間の奪い合いをしている世の中とも言えます。

こんな世の中では、人と同じことをしていても注目されませんし、仮に価値があったとしても人々はその価値に気づかないでしょう。

 

三つは、この戦略は個人にも集団にも使えるからです。

個人、集団や会社などの組織において、活用することができる非常に汎用性の高い戦略です。

この戦略を知っているだけで、個人が集団の中でどのように振舞っていけばいいか?集団がある社会の中でどう競争をしていけばいいか?という方向性を示してくれます。

 

四つは、人の能力には限界があるからです。

確かに、どんなに学習能力が高い人や天才でも、自分の分野以外のことを極めるとなると大変な労力と時間を使います。

そんな中、自分が達成したい目標が今の分野とは違う場合、正攻法で0から勉強して積み上げていくのも結構でしょう。

自分は、学習をする能力が高いから、純粋な競争だけで勝負をしていくんだと考えている場合も、とても尊敬できる考え方です。

確かに、プロスポーツ選手として将来世界的に活躍するという目標があるなら、激しい競争の中で、自分の技術を高めていくという必要があるでしょう。

しかし、たとえ能力に制限がなかったとして、時間には制限があります。

人生の時間は限られているのです。

自分の能力を伸ばすという視点はなくてはならない視点だと思いますが、

実は、自分の周りの環境を理解し、自分の立ち位置を調整するだけでも、自分の価値が増大します。

また、先ほど、プロスポーツ選手の例を出しましたが、ここでも他人との差別化やナンバーワン戦略は大いに役立ちます。

例えば、

身体能力が高くない人なら、それ以外の分野で勝負しなくてはいけません。

だから、ボールがない時の動きのレベルをあげて、自分の身体能力を使わなくてもボールが扱えるように工夫をしたりします。

これ自体も差別化であり、チーム内でみればナンバーワン戦略でしょう。

 

五つに、ナンバーワンの分野はいくつも持てるから。

そして、最後にナンバーワンの分野は差別化戦略を組み合わせることで、進化します。ナンバーワンの分野と他の分野を組み合わせることで、さらに自分や集団の全体のレベルを高めることができます。

①ナンバーワンになる

②ナンバーワンの分野とナンバーツーの分野を組み合わせて、ナンバーワンの分野を作り出す。

③ナンバーワンの分野を増やしていくことで、自分や集団全体の価値が上がっていく。

 

このようなプロセスを通して、あるナンバーワンの分野を持てば、それ以外に様々な分野と組み合わせて新たな価値を作り出すことができます。

かけ算のように組み合わせて、価値を創出できるはずです。

 

僕は、これを繰り返すことで、自分や集団の全体的な価値が増大していくと考えています。

 

以上のように、

①自分の価値は他人が決める

②目立てる

③汎用性が高い

④人の能力の限界性

⑤分野の組み合わせ可能

という理由から、僕は自分のポートフォリオの作成にナンバーワン戦略・差別化・一点集中(ランチェスター戦略)を織り込んだ戦略を立てることで、自分の価値を最大化できると考えています。

 

まとめ

今回ご紹介した内容は、ランチェスター戦略を自分のポートフォリオにいかせるのはなぜか?という内容でした。

この内容は、今回、個人を対象にしましたが、文章でも触れているのように弱者全体に応用できる戦略です。

何かやろうとしているけど、どう考えればいいかわからない。

アイディアはあるのにどのような優先順位でやればいいのかわからない。

自分の価値を高めるためにどうすればいいのわからない。

といったことに悩んでいる人に非常に有効な考え方です。

 

前回の記事でご紹介しましたが、

 

narumi-yamauchi.hatenablog.com

アイディアは、既存の要素の新しい組み合わせである。

ということを今回の差別化やナンバーワン戦略にも共通した概念だと気づきました。

 

というのも、差別化やナンバーワン戦略においても、

一種のかけ算の考え方で差別化やナンバーワンになることが可能だと考えるからです。

 

なぜなら、例えば、

読書×ブログ×ブルガリア×起業という分野に限定をしていくと、分野が絞られるとともに、ライバルの数も減っていきます。ナンバーワンになる可能性が上がるのです。

この組み合わせ自体は、既存の要素の組み合わせでしょう。

そして、新しい組み合わせであればあるほど、ライバルは少ないはずです。

 

ただし、注意が必要です。

自分勝手に組み合わせるだけではなく、この分野は必要とされているのかどうか?というニーズやウォンツを調査する必要があります。

必要とされてないことをするのは、あまり意味がありません。。。

 

また、価値を生み出すためには、自分で自分の記録をするということも非常に重要です。たとえ、思いついたことでもアウトプットがなければ、結果として現れません。

結果のないアイディアに価値はないのと同じように、自分の実績を集めたポートフォリオがない場合は、自分の価値は評価されません。実際に実績を他人に見てもらえるようにするということもとても重要です。(例:ブログ、ユーチューブ、プログラミングした作品などなど)

 

ぜひ、以上のことに注意をしながら、自分の価値を高めたり、自分の所属している組織の価値を高めてみてください。

 

コメントなどお待ちしております。